Photo:井上嘉和
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多種多様な表現者たちが日本各地から二条城に集結
ジャンルを超えた“文化混流”パフォーマンスがここに

公開ワークショップ

東京キャラバン2017は、独自の素晴らしい文化を誇る京都から始まりました。亀岡のワークショップでは、普段出会うことのない様々なジャンルの表現者たちが出会い、二条城でのパフォーマンスに向け、お互いの表現を披露し合いながら融合することで、今までにない新たな表現を生み出す創作活動を行いました。祇園のお囃子の音色に導かれるように、会場には2日間でおよそ800人の観客が訪れ、表現者たちが“文化混流”しながら新しい表現を創り上げていく様子をご観覧いただきました。

ワークショップには、総監修を務める野田秀樹や2015年より参加している女優の松たか子に加え、「食」を通じて表現するアーティスト・諏訪綾子/フードクリエイション、甲冑を纏い力強い「書」のパフォーマンスを行う書道家・青柳美扇などが初参加しました。また、京都を拠点とする文化の表現者として、佳つ菊(祇園甲部芸妓)、豆千佳(祇園甲部舞妓)、祇園祭鷹山保存会囃子方、村田製作所チアリーディング部(球乗り型ロボット)が参加し、「東京キャラバン in 京都」ならではの、新しい表現を創り上げていきました。さらに、2015年の東京キャラバン始動より、キャラバンが訪れた各地で出会い創作を重ねてきた、津軽三味線「小山会」、仙台を拠点に活動する和太鼓 Atoa.、“東京キャラバン”アンサンブル、振付家・井手茂太らもワークショップに参戦。

「普段出会わないもの同士の交わりから新しい何かを見出す」。その野田の言葉通り、参加アーティストらが日常にない交わりを楽しみながら活き活きと表現する姿に引き込まれるように、会場に集った多くの観客が見守り、反応してくれる素晴らしい創作の場となりました。

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パフォーマンス

亀岡での創作ワークショップを経て、世界遺産・二条城に特設ステージを組み上げ、2日限りの“文化サーカス”として、京都ならではのパフォーマンスを披露。夕暮れが二条城を幻想的に染め始める頃、唐門をくぐり会場に入ってくる観客を出迎えるのは、「食」を通して感覚に感激を呼び起こす「感情のテイスト」をサーブするパフォーマンスを行うフードクリエイション。音楽家・原摩利彦が紡ぎ出す幻想的な音のインスタレーションとフードクリエイションによる独特のパフォーマンスで、観客は大いに五感を刺激されました。現代美術家・名和晃平が彫刻した2本の作品「Ether(エーテル)」に光が投影され銀色に輝き始めた瞬間、オープニングの鈴の音が響き、鮮やかな着物を纏った祇園甲部の芸妓・佳つ菊と、舞妓・豆千佳が、若手アーティスト・木村舜の作品の中からイリュージョンのように出現。現代のテクノロジーを駆使した村田製作所チアリーディング部(球乗り型ロボット)と芸舞妓による愛らしい舞の共演や、祇園祭鷹山保存会囃子方の演奏に、力強い仙台の和太鼓や、“東京キャラバン”アンサンブルによる身体表現が加わり、古今東西が融合するパフォーマンスを披露。津軽三味線やヴァイオリンなど、和と西洋の楽器による息の合った演奏にのせ、書道家・青柳美扇が今回の東京キャラバンにとって大切な一文字である「魂」を漆黒のキャンバスに黄金色でダイナミックに描くなど、“文化混流”した表現が次々と展開されました。

野田秀樹が書き上げた物語『夏の魂の中で』を、女優・松たか子が朗読。その物語に“東京キャラバン”アンサンブルの身体表現が交わり、幻想的な世界が立ち上がる。さらに、松たか子と中納良恵/EGO WRAPPIN’が「椰子の実」をアカペラ歌唱。二条城に響き渡る美しい歌声に合わせ、能楽師・津村禮次郎が美しくも勇ましく舞うシーンに会場が酔いしれ、ジャンルを超えた芸術・文化が打ち解け、混じり合う瞬間に生み出される“果てしない表現の豊かさ”を感じさせました。

パフォーマンスは、多数の事前申し込みの中から抽選した約850人(2日間)が観覧。会場のみならずインターネット生中継は全国各地で7,000人以上が視聴。日本各地より多くの反響を受けて、大盛況のうちに“文化サーカス”は閉幕しました。

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開催概要

開催日・会場

〈亀岡・公開ワークショップ〉
2017年8月19日-20日
生涯学習施設・道の駅ガレリアかめおか/コンベンションホール

〈二条城・パフォーマンス〉
2017年9月2日-3日
世界遺産・二条城 国宝・二の丸御殿前 特設ステージ

監修

野田秀樹(劇作家、演出家、役者)

参加アーティスト

松たか子(女優)、中納良恵[EGO-WRAPPIN’(ミュージシャン)]、津村禮次郎(能楽師)、諏訪綾子[フードクリエイション(アーティスト)]、佳つ菊(祇園甲部芸妓)、豆千佳(祇園甲部舞妓)、祇園祭鷹山保存会 囃子方、村田製作所チアリーディング部(球乗り型ロボット)、青柳美扇(書道家)、津軽三味線「小山会」〈小山豊、小山浩秀、小山貢将〉、和太鼓Atoa.〈高橋勅雄、高橋亮〉、大谷祥子(箏曲家)、勝井粧子(箏曲家)、“東京キャラバン”アンサンブル〈秋草瑠衣子、石川詩織、上村聡、川原田樹、黒瀧保士、近藤彩香、末冨真由、手代木花野、福島彩子、吉田朋弘〉、東京キャラバン in 京都ストリングスチーム〈揚見日南子[ヴァイオリン]、喜連麻衣[ヴァイオリン]、山本みなみ[ヴァイオリン]、太田かなえ[ヴィオラ]、石豊久[チェロ]、巳崎響介[コントラバス]〉

参加クリエイター

名和晃平(美術・空間構成)、SANDWICH|木村舜(美術)、服部基(照明)、ひびのこづえ(衣装)、原摩利彦(音楽)、大曽根浩範(編曲)、赤松絵利(ヘアメイク)、井手茂太(振付)、青木兼治(映像)、井上嘉和(写真)

主催

東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、京都文化力プロジェクト実行委員会(京都府、京都市、京都商工会議所等)

協力

亀岡市<亀岡のみ>、ULTRA SANDWICH PROJECT#13(美術制作)、WLK(和小物)<二条城のみ>

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